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ザ・ビルディングオーナーズ 

良い測量士は名探偵!??

2025.05.16

「測量士」と聞いて馴染みのある方はいらっしゃいますか?

ほとんどの方が関わったことのない職業の人だと思います。

不動産売買において「測量士」の責任は重大です。

例えば土地を売却するとなった場合、土地の境界確定を行うことが取引の条件に入ることが一般的です。
なぜでしょう?


 

土地を取得し、建物を建てるという流れから考えると分かりやすいです。
例えば、建物を建てるために建築プランを作成する中で、土地を有効活用するために消化容積いっぱいまで建物を建てたいと思ったとします。
境界確定がとれていない土地に現況地積の目いっぱいまで建物を建て、その5年後、隣地所有者から境界確定の申し出があり、協議の結果自分の土地が少し小さくなるというようなことが起きた場合、この建物はたちまち容積オーバーの既存不適格になっています。

境界確定がとれていれば、このような問題にならなかったはずです。
また、境界確定がなされていないと、そのようなリスクを抱えたまま建物開発を行わなければなりません。

そんなリスクを抱えて巨額の資金を投じて開発をしたいと思う人はいないでしょう。
だから不動産売買と同時に境界確定を行い、地積を確定させた状態で土地を引き渡さなければならないのです。

測量もただ土地を測ればいいというものではなく、隣地所有者にお伺いをたて、境界確認の立ち合いをしてもらい、境界確認書に署名押印をもらうことで境界確定の効力を発することができます。

隣地の方がそこに住んでおり、すぐに対応してもらえればよいですが、「所有者が地方にいる」、「相続が発生していて相続人の所在が不明」、「所有者が分かったけれども自宅を訪問しても、手紙を送っても、電話をかけても会えない」、というようなことがよくあります。

実際に私の案件も、境界確定に時間がかかり引渡しを延長した案件もありました。

そんな時、優秀な測量士は名探偵になります。


普通の測量士であれば、家に行っても会えませんでした。と1~2回の訪問で諦めます。
しかし、優秀な測量士は会えるまで足繫く通い、曜日時間を変え相手の生活リズムなどを考え行動します。

また、所有者が不明な土地に関しても近隣への聞き込み、役所へのヒアリング等様々な手を尽くし、所有者を突き止めます。

やっていることはほぼ探偵です。

ただ、そうでもしないと不動産売買に影響が出てしまい、多額の損失が出るということを理解してくれている測量士はたちまち名探偵になり替わるのです。

また、境界確定に簡単に応じてくれない隣地所有者もいます。
そんな時も巧みな交渉で境界確認を取り付けます。

正確な測量技術もさることながら、測量士に求められるのは探偵力と営業力なのかもしれませんね…

測量でお悩みの方、私の取引のピンチを救ってくれた名探偵測量士をご紹介します。
また、弊社からも的確なアドバイスをさせていただきます。

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篠原